福井獣医科病院のCTセンター

見えない痛み、隠れた病気を早期発見。
最先端の画像診断で、確かな安心を。

大学病院などの二次診療病院に受診しなればできなかったCT検査ですが、福井獣医科病院では、より高度な地域医療を実現するために最新鋭の64列CT検査システムを導入いたしました。これまでのレントゲン検査では捉えきれなかった微細な変化も、立体的な画像で詳細に把握することが可能です。

CT検査について

64列CT検査システム
AI技術による高度な画像処理 低被ばくで負担が少ない 高速撮影で無麻酔で検査可能 的確な診断で健康をサポート

CT検査は、X線を使って体の断面を撮影する検査です。従来のレントゲン検査が2次元の画像であるのに対し、CT検査は3次元の画像を得ることができます。これにより、より詳細な情報を得ることができ、病気の早期発見や正確な診断に役立ちます。当院で導入した64列CTは、従来のCT検査と比較して、より高度な画像診断を可能にする最新鋭の検査システムです。

この64列CTの大きな特徴は、まず、その画像精度の高さにあります。従来のCT検査では捉えきれなかった微細な病変も、より鮮明に、より詳細に画像化することができます。これにより、病気の早期発見や、より正確な診断に繋がります。また、検査時間の短縮も大きなメリットです。従来のCT検査に比べ、検査時間を大幅に短縮できるため、検査に伴う動物への負担を軽減することができます。場合によっては、全身麻酔のリスクを避け、鎮静剤の使用や無麻酔での検査も可能になるなど、動物に優しい検査を実現します。
さらに、当院の64列CTは、特殊な光を使用することで、従来のCT検査に比べて被ばく量を大幅に低減しています。大切なペットへの影響を最小限に抑え、安心して検査を受けていただくことができます。

CTとレントゲンの違い

CT
  • 360度方向からの撮影
  • 立法的な画像診断

病気の診断や手術の計画が立てやすい

CT
  • 一方高からの撮影
  • 平面的な画像診断

病気の診断や手術の計画が立てにくい

CT検査が必要な症状とは

CT検査は、以下のような病状が疑われる場合に有効です

  • レントゲン検査では診断が難しい病気
  • 腫瘍の有無や広がりを詳しく調べたい場合
  • 骨折や関節の状態を詳細に把握したい場合
  • 内臓の異常が疑われる場合
  • 誤飲誤食が疑われる場合
  • 手術計画を立てるために、より詳細な情報が必要な場合

CT検査が有効な病気とは(部位別)

頭部 脳腫瘍、鼻腔内腫瘍、中耳炎、副鼻腔炎
外傷胸部 肺腫瘍、縦隔腫瘍、肺炎、肺塞栓症
心臓疾患腹部 肝臓腫瘍、脾臓腫瘍、腎臓腫瘍、膵臓炎、腸閉塞、リンパ腫
骨・関節 骨腫瘍、骨折、関節疾患、脱臼
その他 脊髄疾患、筋肉疾患、異物(誤食)診断

CT検査の方法

CT検査は、検査内容や動物の状態によって、全身麻酔下または無麻酔で行います。

  • 全身麻酔下での検査

    検査中に動物が動いてしまうと、鮮明な画像が得られないため、通常は全身麻酔下で行います。検査時間は、検査部位や範囲によって異なりますが、通常は数十分程度です。
    検査後は、麻酔から覚めるまで院内で安静にしていただきます。

  • 無麻酔での検査

    当院の64列CTは、検査時間が短いため、鎮静剤の使用や無麻酔での検査が可能な場合があります。獣医師が動物の状態を総合的に判断し、最適な方法を選択します。

CT検査の際の注意事項

  • CT検査は、検査方法によって、検査前には絶食・絶水などの指示に従っていただく必要があります。また、持病やアレルギーなどがある場合は、事前に獣医師にお知らせください。
  • 検査後、まれに麻酔による副作用が起こることがあります。検査後は、獣医師の指示に従い、安静にしてください。
  • 検査費用については、検査部位や範囲、麻酔の有無などによって異なりますので、事前にご確認ください。

CTの費用目安

※費用は全て税込表示です。

費用目安
単純CT+読影代 〜7kg 44,000円
7〜15kg 55,000円
15kg〜 66,000円
造影剤 〜7kg 11,000円
7〜15kg 16,500円
15kg〜 22,000円
(緊急読影代) 11,000円
麻酔代 7,700円〜11,000円
術前検査 16,500円〜22,000円程度
※体重や検査内容によって前後します。

福井動物病院では、嶋崎先生に
全症例の読影と撮影指導、読影指導をお願いしてます。

講師プロフィール

外部講師
画像診断専門医
嶋崎 等先生
1982年
近畿医療技術専門学校放射線科卒 診療放射線技師免許取得
約17年にわたり人医療に携わる。その間、高度放射線機器の研究開発や人材育成に勤めるが、動物医療に関心をもち 38歳にして酪農学園大学獣医学部に入学。
2004年
酪農学園大学獣医学部修士課程終了 獣医師免許取得
2004年
酪農学園大学伴侶動物医療学教室研究医(2年間)
2006年
千里桃山台動物病院院長就任
2007年
大阪府立大学生命環境科学研究科獣医学高度医療学講座 研究医
2009年
大阪大学医学部付属病院 放射線科 臨床登録員
2010年
CT・MRI 研究会 会長就任
2014年
千里桃山台動物病脘晥長退任
2014年
大阪府立大学生命環境科学附属臨床センター特任講師就任
2015年
近畿動物医療研修センター 顧問就任
2016年
近畿動物医療研修センターセンター長就任
2020年
株式会社ポラリス Vet Radiation JAPAN 設立
2021年
大阪府立大学生命環境科学域附属床センター特任講師退任

人医療での診療放射線技師としての18年間の臨床経験を活用し、獣医療でCT・MR 1の商像診断を実践している。
現在は、民間33動物病のCT・MR 1の撮影指導と画像診断を実践している。

所属学会

  • 日本小動物獣医学会
  • 獣医麻酔外科学会
  • 獣医画像診断学会
  • 獣医神経病学会
  • 動物臨床医学会画像診断分科会(副委員長)

論文

  • Surgical resection of twenty-three cases of brain meningioma.
  • Spinal cord trauma in a cat caused by ingestion of a splinter.
  • VAD 療法を実施した多発性種の若齢犬の1例
  • 外科手術単独で長期生存が可能であった脳談の1例
  • 表胞性的談に対し摘出手術を行った大3例
  • トルコ数周辺の脳舗に対し経前頭および 経よりアプローチした2例
  • Spinal Nephroblastoma in a Miniature Dachshund
  • 犬の背髄腎芽腫の1例

学会発表・掲載

  • 新開発アドパンスト・アナトミカル・ブログラム(一般撮影装置)の有用性
  • ヘリカル ctにおける最適角度の検討:頭部固定補助具(ヘッドホルダー)の試作
  • 頭部 DSAにおける画質改善(第3報):特に頭部頭部補償フィルタと手技:DSA-2画質:
  • 第43回総会会員研究発表予稿
  • 大学の二次診療大阪府立大学(第1回)医臨床センターにおける二次診療の取り組み 脳・脊髄疾患への取り組み 掲載
  • 獣医臨床における3D-CTによる画像診断の有用性。インナービジョン 19掲載
  • 犬の椎間板突出・逸脱症における3DCT画像の有用性
  • 大のインスリノーマにおけるダイナミックCTの撮影タイミングとその有用性
  • インターネットによる遠隔診断システムの実践経験
  • 0.2TopenMRI を用いたMR guide PDT の犬の1例
  • 犬の脊髄疾患に対する三次元画像 CTによる画像診断の有用性の検討
  • 犬の表 3次元画像作成法およびその有用性の検討
  • 低磁場MR 装置を用いた下垂体の描出およびdynamic MAIの有用性の検討
  • ダイナミックCTおよび選択的動脈内Ca注入法にて局在診断し塞栓治療したインスリノーマの1例
  • CT MRIにおいて椎間板ヘルニアと診断された画像パターンの検討
  • 肝臓領域における造影三相CT の有用性の検討

エクステンション活動

  • 日本小動物 獣医学会(近畿) 胸部・腹部のCT検査
  • 大阪志学会 これだけは知っておきたい~CT・MRの読影の基礎と代表的な疾患~
  • 日本獣医師会 手学会 椎間板ヘルニア教育講演 CT・MRIの診断法
  • 日本獣医師会 近畿地区学会 ウエットラボ 胸部椎間板ヘルニアの診断・治療
  • 日本獣医師会 近畿地区学会 CT・MRIによる診断法
  • 三重獣医師会 画像診断セミナー CT・MRの基礎 東芝CTユーザーセミナー2011・2012
  • 日本獣医師会 近畿地区学会 ウエットラボ CTにおける肝胆管系の画像診断
  • 釧路獣医師会 画像診断セミナー CT・MIで何がわかる
  • 個人開催 CT・MRI画像診断セミナー 2010~2019年 6回/年
  • 上海講演 CT・MRI セミナー
  • 上海講演 明日から使える?レントゲン撮影と診断一基礎編一
  • 山形獣医師会 CTをどう活かせばよいのか
  • 台湾公演 CT・MRI検査の実際

CT検査をご依頼の先生方へ

当院では、高度な画像診断を必要とする症例に対し、64列CT検査を提供しております。ご紹介いただいた患者様の検査結果は、迅速かつ丁寧に報告書を作成し、ご提供いたします。検査に関するご相談やご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。検査のご依頼は、お電話または問合わせフォームにて承っております。検査に必要な情報(患者様の情報、病歴、レントゲン画像など)をご提供いただけますと、スムーズに検査を行うことができます。当院の64列CT検査は、貴院での診断・治療をサポートし、より質の高い獣医療の提供に貢献いたします。

CTに関するお問合せ

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